2019-01-01から1年間の記事一覧

唯一

2019年、大晦日。 常套の文句になってしまうけれど、やはりあっという間の一年だった。 2018年の12月に東京に越してきて、多くの新しい出会いがあり、新しい発見がありながら、どれだけ場所が変化しても、何も変わることのないものもあった。 この一年の出来…

一体

2019年も年の瀬。 いつもと変わらぬ街なのかもしれないけれど、行き交う人々を眺めていると、どことなく暮れてゆく年を感じるのだから不思議なものです。デパートにはクリスマスツリーと正月のお飾りが同時に並んで、季節感があるのだか、ないのだか。 何故…

発見

先週末、M-laboratory公演「Moment of motion」を無事に終えることができました。 この場を借りて、ご来場頂いたお客様に心から御礼申し上げます。 ありがとうございました。 今回の公演は女性ダンサーによる4つのソロ作品の上演という、M-laboの自主公演と…

営み

M-laboratory公演「Moment of motion」の本番まで、残すところあと10日あまりとなった。 昨日の合同リハには笠井瑞丈が来て、彼の提案により、4作品中3作品の通しが行われた。もちろん、それぞれの作品は完成の段階まで至ってはいないのだが、やはりこの時期…

狭間

最近、美術館によく行く。 東京には大きな美術館が沢山あって、そこかしこで気になる作家の展覧会が行われているから、美術の観覧欲は枯れることなく、常に満たされる。小さなギャラリーを含むとそれはもう、天文学的な数字になるのではないか。。。そんなこ…

粛々

前回の更新から一ヶ月以上が過ぎてしまいました。 この一ヶ月間、パソコンの前に座って作業をしながら、時折、ブログの更新に想いが向かったこともありましたが、結局実際に更新されることはありませんでした。。。 その間、パソコンに向かう作業は、楽曲製…

変身

遠くから花火の音が聞こえてくる。 けれど、花火の実態は眺めることが出来ない。 どこか、遠くで、打ち上がる花火。 ふと、夏の終わりの到来を思う。 あと一週間、もう少し、夏が続いてくれたらと思いながらも、何故こんなにも夏に執着するのだろうと、我な…

空の間

更新に少し間が空きました。 間が空くと書いて、空間ですね。 それは空(から)っぽの、間(ま)でもあります。 いい塩梅でそのような余地を作ることも、時にはいいのかも知れません。 空の間を越えたところまで来て、ふと気がつけば、季節は夏から秋に向か…

変換

夏。 毎日外に出ると「暑いなあ。」と呟いてしまう。夏だから。 蝉がみんみんと鳴いている。夏だから。 スーパーに丸々とした西瓜が並んでいる。夏だから。 山だか、海だか、自然に囲まれた場所へ行きたくなる。夏だから。 噴き出してくる汗を拭う時「夏が好…

描写

梅雨明けした模様。 東京は昨年より30日遅れての梅雨明けだったらしい。と、いうことは昨年は6月下旬には梅雨明けしていたという事?昨年は岡山にいたから、その記憶がないけれど、梅雨明けとは年ごとにそんなにもずれ込むものなのか。。。ともあれ、青空が…

一塊

雨が降ったり止んだり。その雨も降っているのかいないのか、傘をさすべきか否かを考える。東京はここ数日、はっきりしない天気が続いています。昨日の東京の日照時間はたったの8分。今日はまた、一日中雲に覆われた空。いよいよ青空が恋しくなるなあ。来週あ…

行動と反射

人は考える。 例えば、人と人が対面した状態で会話をしている時に、その人の考えはどこから湧いてくるのか。何かしらのきっかけがあって、人と人の間に会話が起こり、相手の発言によって思考が促されて、その人は考える。そしてその考えを、発言する。と、普…

危機

言葉について。 一人の人が言葉を獲得し始めるのは、大抵の場合は物心つく以前からではないかと思う。おそらく自分が言葉を獲得し始めた初期段階を記憶している人は、そう多くはないのではないだろうか。すべからく母国語というものは、意識する事なく、もし…

野生

家の近くの店の軒先につばめの巣を見つけた。巣の中では、いつ運ばれて来るかも分からぬ餌を求めるように、雛たちが口を大きく開いてピーピーと鳴いている。 雨上がり。そんな光景の中にしばし佇み、なんということもなくまた歩き出す。生きて、動いている物…

体力

夜。窓を開けると、ベランダに置いた植物の葉がかさかさと音を立てて、室内に風が入り込む。近くの道路から聞こえてくる車の音も、なんとなく心地いい。 いい季節です。 もうすぐジメジメとした梅雨がやってくるけど、それを越えれば夏だ。何年かぶりに東京…

具体

夜でも自宅の窓を開け放つ時期になってきました。外気が湿気とともに室内に流れ込んで、初夏の夜の香りを連れてきます。季節は巡り、また夏が来る。 今年はどんな夏になるのかな。 東京に居を移して、早いものでもう半年が経とうとしています。ある程度こち…

基礎

日によって、初夏の陽気が訪れるようになりました。昼間はTシャツ一枚で外出できるような気温になったりもして、Tシャツにジーンズとスニーカーという軽装好きの私としては、ぼちぼち心踊る季節になってきました。 しばらく更新を休んでいましたが、その間に…

景色

ゴールデンウイーク。改元の10連休もぼちぼち終わりますね。私にとっては連休ということもなく、ほぼいつもと変わらない毎日ではありますが、街に出てみると休日の装いの人たちが多いので、なんとなく大型連休感を味わったりしています。意味もなく駅前のベ…

多感

本日で平成という時代は終わる。 「時代が変わる」という感覚は元号が変わるだけでもたらされるものでもないが「時代が終わる」という感覚は元号によってもたらされる。変化というものは知らず知らずのうちにやってくるが、終焉は瞬間で決定づけられるという…

余白

それほど大きな予定がある訳でもなく、仕事でスケジュールが詰まっている訳でもないのに、何故だか分からないけれど忙しいことってありませんか?この数日、私はそのような日々でした。思い返して手帳を眺めて見ると、細々したことで結構埋められていて、勿…

蠢き

春眠暁を覚えず。 時折、すごく眠くなります。春だから。そんな時、すっと眠れる状況に自分がいたら、逆らわずに眠らせてやろうと思います。春だから。眠れるような状況ではなかったら、まあ、我慢するしかないよね。瞼に目玉を描く訳にもいかないし。でも、…

理解

理解とは何か。 ウィキペディアによれば「物事の道理を悟り、知ること。」また「意味をのみこむこと。」(自分以外の人の)気持ちや立場をわかること。とある。 芸術作品と言われるものを創る行為とは、それがどのような形態であったとしても、作品を介して…

末端

暖かい一日。いよいよ春本番といったところでしょうか。オーバーコートを着ることにもそろそろ飽きてきたし、軽装へと変化するのは何となく脱皮するような感じがするので、何かしら新たな気分になるのかも知れません。実際、新たな命が芽吹き、生まれる季節…

揺らぎ

桜が咲いている。 今年も春がやって来たということか。何度目の春になるだろうと、ふと考えてしまうけれど、そのような考えはすぐに消し去ってしまおう。春は常に新たにやって来るのだ。昔の春もなければ、未来の春もない。春はまさに、今ここにある。 それ…

会話

会話について。 先日、ある人に会いに日暮里に行った。目的は、話すため。日暮里から谷中へ向かい、谷中銀座の裏あたりのカフェで色々と話す。その界隈へは岡山に引っ越す前にはよく訪れていたのだけど、10年ぶりに訪れてみると結構街並みが変わっていること…

時代

花粉。先日記したような重症は1日だけで済んだものの、日に数回、突発的に症状が現れる状態が続く。まあ、慢性化しないだけましとは言うものの、くしゃみが7回、8回と止まらずに連発すると、直後に「花粉め。」とつぶやいてしまう。 とは言え、春がやって来…

指先

今日突然、花粉症の症状が現れる。10代の後半までは、ひどい花粉症に毎年悩まされていたけれど、20代に入ると何の予兆もなく突然症状はどこかに消えてしまった。それまでの毎年が嘘のように、鼻は通り、意識明晰の春が訪れ、かれこれ、二十数年が経ったのだ…

空白

「あなたがいない世界」公演を終えて数日が経った。 本番一週間ほど前あたりから、時間が経過する速度はここ数年で一番早く感じられたかも知れない。それは、カンパニー公演に11年ぶりに私自身が出演することに理由があるのか、それとも岡山から東京に戻った…

道具

動くからだを見ている。指先と瞬きと眼差しと頷き。 からだは時に雄弁に語りもするが、時には寡黙にその身を閉ざす。閉ざされたからだは中心から末端への内圧が高まり、小さく震えている。内圧が外圧を超えて、その圧力が外に抜けてしまう頃、からだは末端か…

妥協

本日のリハーサルでも、不在について肌身にジリジリと感じる時間を過ごす。ある限定された状況においての「いない」は、そのままイコール「待つ」という身体的状況を誘発する。そして、その状況においての不在は、不在であるものの存在そのものを、待つ者の…