体力

夜。
窓を開けると、ベランダに置いた植物の葉がかさかさと音を立てて、室内に風が入り込む。
近くの道路から聞こえてくる車の音も、なんとなく心地いい。

いい季節です。

もうすぐジメジメとした梅雨がやってくるけど、それを越えれば夏だ。
何年かぶりに東京の夏を迎えることになる。
たしか、私の記憶が間違っていなければ、東京の夏は、酷く暑かったような気がする。
夏バテにならぬよう、今から体力をつけておかなければなるまい。

体力。

年齢を重ねるにつれて、体力も落ちてゆくと言われるけれど、おそらく私自身は10代後半から20代前半あたりが一番体力がなかったのではないかなと思う。当時は体重が50kg弱しかなく、風が吹けば飛ばされてしまうようなからだだったから。
アスベスト館に通っていた頃、あまりに痩せていたので、大野慶人先生に「あなたは行をしているのですか?」と言われたのを、今でも憶えています。
今現在の私は40代後半だけれども、その頃よりは体力はあるのではなかろうか。
それもひとえに、踊りを踊るようになったからとも思える。まあ、30代後半で、色々と無理をし過ぎて長い期間病院にお世話になる時期もあったけれど、それがきっかけとなって、40代に入ると無茶もしなくなった。(主に深酒ですが。。。)
現在は、可能な限り生活を正して、日々のからだのメンテナンスにも時間をかけるようになりました。すると当たり前のように、体力は落ちることなく、追いついてくる。
からだは応えてくれるのだ。

しかし、それでも、もっとタフになるべきだと、最近思うようになりました。
生きてゆくためには、タフであり続けなければならない。
タフであり続けるためには、それなりの自己管理と行動力が必要とされる。
そして、自己管理と行動力を促す元となるものが、体力。

私個人の体力もさることながら、集団(カンパニー)の体力にも、同様のことが言えるのではないかと考えています。

踊りきるために。
タフであれ。