塊り

思考が後回しにされた身体は、無意識です。
身体が後回しにされた思考は、意識過剰です。

ただ、どちらも自然にそこにあって、それほど悪いものでもないけれど。

無意識は、それを意識するまで踊ればそれでいい。
意識過剰は、意識を失うまで踊ればそれでいい。

一見、バランスの問題のように思えるけれど、それは違う。
それらは、もともと、一つのものなのだから。
ひと塊りであるものに、バランスは必要なく、本来必要なのは重心だ。

身体は常に思考している。
思考しているのは常に身体だ。

意識はその、ひと塊りにのみ宿っているよ。