予と未

 星三っつ新作「未定。」公演間近になり松山にて追い込みリハーサル中。ひさしぶりの星加さんとのクリエーションはハイピッチに進んでいる。何故「未定。」なのかこれは題名未定ではなく、「未定。」というタイトルなので、創作の過程で、あえて「未定を定めてゆく」という難題に向かっている。
 そもそも、これからやってくる時間というものには、完全な定めがないのだから、予定されている事柄を真剣に疑ってみてもいいのではないかと。例えば、来年の正月はおそらくやって来るだろうと思う。でもその正月をどのような状態で過ごしているかは、だれにも定める事は出来ない。特に天災や人災にリアリズムが増している昨今「では今をどう生きるのか」という考え方が、多くの人々の内的心情として占めているのではなかろうか。やはり僕は予め定められたものよりも、未だ定まらないものに、興味を持っている。
 未来は未だ来ていないのだ。