箱庭からの脱却を

 R40公演「TIME CARVING BODY」が終了した。県内はもとより、岡山県外や、はるばる東京からも観に来てくれた方がいたのは非常に嬉しかった。日本のダンスの中心と言えば、何はなくとも東京、という時代が続いているけれど、一極集中過多になりすぎるのも少々不具合を感じるところである。地方から中心に向けてのベクトルだけでなくて、中心から地方に向けてのベクトルが絶対的に必要になっている。双方向の視野が必要である事は確実だと思う。地方は情報量が東京に比べると格段に少ないから、やはり東京に出向く。東京はそこだけで情報が飽和しているから、あえて地方に行くまでもない。この図式が変わらない以上、東京は文化的箱庭になっていくだけのような気がする。そんな事ないかしら?
 岡山に移住して初のグループ作品創作となった「TIME CARVING BODY」はダンサーはもちろん、有能なステージスタッフ、会場となった天神山文化プラザスタッフの皆様のサポートによって確実に手応えのある作品になりました。関係各位、ご来場頂いた皆様に御礼申し上げます。
 これからの岡山、けっこう楽しみですよ。