06〜07

 報告までにけっこう時間がかかってしまいました。7月25日、先々週の土曜日ですね。狂喜乱舞06「そこで時は止まったまま、不自然に溶解している」が終了いたしました。
 ご来場頂いた皆様に心より御礼申し上げます。
 今回の狂喜乱舞は旧内山下小学校という廃校の一教室を会場として使用しました。
 本番から数週間前に下見のために内山下小学校に出向いたのですが、教室に入った瞬間に今回の作品はほぼ完成されたと言っても良いかと思います。その教室はある時点で時を止めていた。その空間に対して現実の世界は刻々と時を刻んでいるので、そこにはある種の温度差が生じている。その温度差が止まった時間を溶解させている感じ。自然の摂理において朽ちてゆくとか、老朽化してゆくとか、そういったことにも置き換えられるのかもしれない。時間の経過や堆積を、視覚あるいは感覚として捉えることができた瞬間です。
 06ゲストの高木貴久恵さんは、今年度の僕のメインワークとなるWorks-M Vol.7「クオリアの庭」にも参加して頂いているダンサーですが、今回の狂喜乱舞においては彼女の存在が作品の骨格を際立たせてくれました。身体性と感覚、憑依する瞬間、幼と老の混在、そして、居座り方。最近出会った女性ダンサーの中では、突出している部分があるように思います。今回ご覧になれなかった方も、クオリアの庭で是非彼女を目撃してください。
 時間の止まった教室と、一人の女性ダンサーが今回の作品を表出させてくれました。
 この場を借りて高木貴久恵さんに感謝の意を表したいと思います。
 ありがとう。

 
 
 
 
 次回、8月22日(土)19:00
 
 
 
 
 
 
 狂喜乱舞07
 
 
 
 「i /colors」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 岩渕貞太+三浦宏之
 
 
 
 
 詳細は後日掲載します。