雨ならば読書

 午後からしっかりとした雨脚で降っている。こんな日は雨の音を聞きながら読書に耽り込むに限る。静かに、さりげなく、文字に寄り添う。時折、本に栞を挟んで閉じる。その代わりに窓を空けて雨の風景を眺める。雨の匂いを嗅ぐ。雨が染み込んだアスファルトを滑る、車の音を聞く。そうして窓を閉じて、しばらくして、また本を開く。なかなか、贅沢な時間ですね。雨の日なればこそ。
 
 晴れたら、何をしようか。
 
 そうだな。
 
 耕そう。