回転好き

 回転するものを眺めるのが好きだ。ただ、回転するものそのものが好きなのではなくて、回転そのものを眺めているのが好きなのだと思う。洗濯機。乾燥機。風力発電の大きな三枚羽なんてたまらない。昔一度あの三枚羽を舞台美術にして作品を創った事もあったな。個人的にけっこう好きな作品。なつかしい。他には自動車のホイールの回転も好きなのだけど、こちらが定点で見ているとあちらは移動してどこかに転がって行ってしまうので、じっくり眺める事が出来ない。やっぱり留まったまま回転するものの方がいい。その代表はレコードプレーヤー。回り続けるレコードを眺めていると、そのまま片面聞き終えてしまう事もざらにある。ただ、音楽を聞きながら、回るレコードを眺める。なんて贅沢な時間だろう。
 回るものは基本的になんでも好きなんだけど、回転のスピードにはいくらかの好みがある。たとえばCDの回転。普通はなかなか見られないけど、うちのCDプレーヤーは上部スライド式の可視型なので完全にCDが回っているのが見れる。ただ、そのスピードは文字通り目にもとまらぬ早さだ。やはりCDの回転よりはレコードの回転の方が勝る。なんと言ってもその回転スピードが醸し出す風情には趣きがある(ような気がする)。それと同じように、扇風機の羽のスピードよりは断然風力発電の三枚羽だ。扇風機は涼しくしてくれるが、電力を消費するだけだ。風力発電は電力を生み出してくれて、しかもその前に立って回る羽を眺めていれば風が身体を冷やしてくれもするのだ。そりゃあ、だって、風が吹いている訳だからさ。
 今日のブログ。別に発電の自然エネルギー利用を推している訳ではありません。ただただ、回転好きの、ああだこうだであります。はい。