GAP

 リハを終えてホテルに戻る。今日のリハは稽古場の環境が良くなくてダンサーにとってはあまりいい環境とは言えなかったけれど、M先生や僕が勝手に呼んだI君の存在などもあってある程度の緊張感はあったのかも知れない。
 でも、ダンサーにはもっともっと自分の身体に固執してもらいたいなと思う。自分がどれだけやっているか、と、傍から見てそれがどれだけ見えているか。そのギャップ。ここからダンサーの器量が計られるのかも知れない。
 教えられる事、振付けられる事に慣れすぎている身体に鞭を打つのは、ダンサー自身なのだ。結局は。