身体が内包する宇宙

 昨日、8月に岡山で行われるR40企画「題名未定」のリハーサルの二回目が行われた。とりあえず一回目、二回目と探りつつワーク形式で行われる。ダンサーは皆、初めてご一緒する人たち。
 イメージを喚起させる身体というものがあって、その身体が一つあれば作品はころころと音を立てて転がり始める。そしてイメージを喚起させる身体というのは例えば5つあれば5つが全て全く異なる。同じものは一つとしてない。
 内側に一つのイメージが生まれたら、それを外側に表出させてみる。外側に出す事でイメージはシェアされて、一つのイメージは複数の個別のものを繋ぐ。そしてイメージの受け手がそれに対してリアクションを起こし、その循環を繰り返す事で、それは網の目のように広がり一つの作品に向かって行く。
 多分、難しい事を言っているね。
 文字や言葉に依らないコミュニケーションの総体として、作品は存在するのかも知れません。ただ、その発信点となるのは、一つの身体に他ならない。
 全ての空間は、それを身体のうちに内包する。