振憶え

 秋らしい空気。なんだろ、これ。って毎年感じているものの、今年のこの空気は真新しい感覚のようでもあり、なつかしい感覚のようでもあり、不思議だ。もちろん、とても気持ちのいいものではあるけどね。
 話は飛ぶ。どこまで飛ぶのかと言うと先週の金曜日まで飛ぶ。
 先週の金曜日から今週の頭まで、東京で新作のリハーサルをした。ダンサーは前回Mラボ公演「停止。」や前々回の「部屋のある穴」にも出てもらっている、草野千裕さん。
 今回のリハーサルは東京でのリハ回数が少ないという事もあって、一日にけっこう長い時間やる。しかも振付家とダンサー一対一のリハーサルなので、ダンサーは逃げどころがない。その上僕は創作に入ると休憩とるのを忘れてしまうタイプなので、千裕は大変だったと思う。それに今回の作品はダンスで身体もかなり使うけれど、しっかり頭も使うからなあ。
 結果、今回の東京リハ滞在は、とても実のあるものとなりました。なぜなら、千裕さんの振りの憶えがすごく早かったから。いや、ほんと、すごい早い。おかげて作品の千裕パートは4分の3は出来てしまった。いやはや。
 岡山のダンサー、本郷佳奈子さんのリハーサルも、これから本格的になるな。
 作品のあがりが(自分の事だけど)楽しみです。