すさまない心

 世の中は不景気だという。それは分かる。しかしながら、じゃあどうすれば景気が回復するのかという段になると、お偉い政治屋さんにも、これと言って特に妙案がある訳もなく、誰彼構わず、訳も分からずぴーひゃらら。
 言うは易し。行うは難し。
 ただ。今日、思わぬ形で「労働者階級」と呼ばれるところの、所謂「肉体労働者」なる人の話を聞く事が出来た。彼は彼の立場から、労働者としての目線で、世の中の不景気を語りもするが、結局は不景気不景気と煽り立てられる中で「心がすさんでゆく」のが一番良くないのだと言う。すさむ心。すさんだ心が景気を回復させられる訳もなく、それどころか更なる不景気を招きかねない。
 不景気→すさむ心→さらなる不景気。この悪循環。
 どれだけ不景気であろうが、すさまない心。心に、少しばかりの余裕を持てる状態。
 例えば、一党内で争っている二人に、彼の感じているところの「すさむ心」という感覚が理解出来るだろうか。多少景気が悪くても「すさまない心」を養って行ける、そんな国を考える事も、我々には必要なんじゃ、あ、なかろうか。あ、ぴーひゃらら。
 言うは易し。行うは難し。か?