「それ」は何なのか

 今日、約半年かけて作ってきた子供WS作品のスタジオ発表会が行われた。出演者は小学校高学年から中学生まで。月に1〜2回のレッスンという限られた時間の中で、ゆっくりと作ってきたものの、作品は12分を超えた。まだまだ、創作途中なのだけど、本日一区切りという事で、経過を見てもらうという意味でも良かったんじゃないかな。
 子供というのは、何歳までをもってそう言うのかは分からないけれど、40年近く生きてきた僕の目線から見ると、やっぱりすごいなあ、と思う。これはいつもレッスンが終わった後に思う事なのだけど。イマジネーションと身体(みたいに堅苦しい言葉で捉えるまでもなく)それ自体が直結している。身体を動かして何かを現す、という時にそこに意味を見いだそうとはしない。動く事、それ自体を純粋に楽しんでいるんだな。と、つくづく思う。
 子供達にいろいろ教えられているなあ。
 さて、今回の小作品は「イキテイルカラダ」という題名。これは僕がよく使う手法で、一つの題名からいくつかの意味が現れる。題名同様、作品も幾つものイメージがトレースされている。多分子供達にはイメージのトレースとか、意味について話しても、ちんぷんかんぷんだろうし、そんな事よりももっと大事な事を各々が感じているのだと思う。個人個人の「それ」が何なのかは、僕にも分からないけれど。でも、確実に、「それ」は、そこにある。
 この小作品。もう少し深く探ってみようと思う。時間をかけて。
 今日の発表の機会は、僕自身にとっても、とても重要なものだったのかも知れないな。
 Kず子さん、ありがとうございました。
 いやあ、面白かった。