作業場の拡大

 専ら自分の身体を作業場とする生業なのだが、作業とは言ってもそれは奇妙な博士の実験よろしく、フラスコに入った緑色のどろどろした液体と、ビーカーに入ったピンク色の意味不明な液体とを混合させて、ちょっと間違って爆発を起こして、煙だらけになってしまったりするので注意が必要だ。とは言いつつも、そんな事故を事前に防げるわけもなく、どちらかと言えば事故が起きてしまった方が面白いとさえ考えている。いやいや、実験事故を起こす事こそが、それを生業と言える所以なのである。
 最近じゃ、自分の身体だけではそろそろ作業場も狭くなって来たとの思いがもたげ始め、これまで自宅一階で居間として使用してきた一室を、作業場に改装(というほど大それた改装ではないけど)して、そこであれやこれやと、作品作りに勤しんでしまっている。いっその事リノリウム張りにしてしまおうかなぁ。