採集

 午前9時過ぎから自転車を漕いで、百間川を上流へと突き進む。今日は風が強かったので一漕ぎにえらく力が入る(しかも向かい風)。更には時折突風が横殴りのように自転車と身体を揺さぶる。川岸で行われている少年野球の大会をしばし眺め、更にペダルを踏み込んで、とある河原へと…。
 水際で石を眺め、幾つかを採集する。全て左程大きなものではない。一つだけでかい石があって、それがとても気に入ったのだけれど、あまりに重すぎて持ち上がらないので採集を断念。その石の上で踊れるほどの大きさだもの。当たり前だ。もう一つ小さな石の上で踊ってみた。それもいい案配だったけれど、いまいちしっくり来ず、その場に置いて帰る。しかしながら、石の上で踊る事でいくつかの発見がある。ある意味では置いていったその二つの石からの収穫はあったという事なのだろう。
 石の採集以外に、音を幾つか採集した。川沿いの鳥の鳴き声がペダルを停止させた。と、いう事で何種類かの環境音をデータとして取り込んで(データだなんて言ってしまえるところがすごい。データに変換すると言うとなんだか居心地が良くないけれど、録音と言えばとりあえずはしっくりくる。デジタル機器使ってても、感性はアナログなんかしら。)、またひたすらペダルを漕ぐ。
 最後に図書館で本を3冊借りて、先ほど帰宅。
 気がつくと無性に腹が減っていた。